留年学生

留年してしまった理系大学生の奮闘記です。

平成ジェネレーションズFINAL、見てきた。

ついについについに公開初日に見てまいりました、

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」(ながい。。。 

今作は例年公開されていたMOVIE大戦シリーズから昨年一新された平成ジェネレーションズの第2弾にして最終章。

前回はゴースト、エグエイドを主軸に展開されウィザード、鎧武、ドライブが参戦。そのうちウィザードとドライブはオリキャスが参戦し話題になりました。

もちろん自分はその映画も観に行き、MOVIE大戦MEGA MAXで感じたような興奮を覚え、こんな最高な映画はなかなか出ないだろう、、と思っていました。その翌年、この映画の詳細が発表され、もはや観ずともわかる神作品の気配圧倒的な期待値を持ちながら今日僕は映画館へ向かいました。そして内容は言うまでもなくその期待通り、むしろ大きすぎる期待値をはるかに超えて行きました。その中でも特によかった部分を感動が冷めやらぬうちに書き留めておこうと思います。

以下、ネタバレあります。

 

 

 

まず全体を通して感じたことですが、今作は平成が30年で終わることを受けて、平成ジェネレーションズFINALと銘打ってはありましたが、特に前作との関係や、平成は終わることを示唆させるような内容ではなかったように感じました。全体の流れとしては前作の平成ジェネレーションズと似ており、現行のライダーを中心として、一個前のライダーと共通の敵があわられ、レジェンドライダーの協力を得つつ撃破するという流れです。

ですが単にメンバーを変えた焼き直しではなく、ビルドと他のライダーの世界が違うという要素や、ビルド本編の謎、そして前作以上にレジェンドライダーに対する掘り下げもあり、前作以上のボリュームだったと思います。

 

 

これだけの要素がまとまりきっていたのは、ビルドの世界には存在しているが、他のライダーには存在していない要素、スカイウォールが大きいと思います。

 

スカイウォールとはビルド世界において存在する、パンドラボックスにより発生した日本を3つに分断する壁です。このことにより、例年までのMOVIE大戦では普通にクロスオーバーしていた仮面ライダーですが、説明なしではつじつまがあわなくなっています。過去の平成ライダーにおいてはそもそも各作品が交わることはほとんどありませんでした。ですが仮面ライダーディケイドをきっかけに、平成2期は毎年のように作品の枠を超えて共演していました。ディケイドにおいては平行世界、所謂パラレルワールドは明言されていましたが、それ以降は曖昧にされていました。それが今作においてはビルドの世界と、それ以外のライダーの世界をつなげることが敵の目的であり、それを阻止するためにライダーたちが奮闘するという構成だったため、ビルドとエグゼイドの共演が無理なく成立しています。また世界規模の災害が起きているので、レジェンドライダーが登場することにも違和感がありません。(ディケイドでてこないかなと少しだけ思っていた)特にビルド世界でスカイウォールの原因となったパンドラボックス火星で発見されたというのも、宇宙がテーマである仮面ライダーフォーゼと相性が良く、まさにベストマッチ!という感じでした。

 

 

そして何より特筆したいのが仮面ライダーオーズ。このライダーは今作の影の主役と言っても過言ではない活躍ぶりでした。

まず登場シーン、暗躍する財団Xを追跡するのち、宝生永夢と万丈龍我に出会います。二つの世界の融合により土地が崩れ、落ちそうになる万丈の手をとる永夢。しかし手が離れてしまい落ちそうになる万丈。その手をつかんだのが、仮面ライダーオーズ火野映司でした。この助けを求める手を掴むというのはオーズで度々描かれてきたテーマであり、オーズファンなら万丈の手を掴む構図だけでつかんだ手が誰かわかってしまうような見せ方で最高でした。

そしてアンクの復活シーン。ここも、敵が作り出した偽アンクをにも手を差し伸べたことで成し遂げられたというのが最高にエモい。映司を崖まで追い詰めた偽アンクでしたが映司の持つ割れたタカメダルが光り、動きが鈍くなり落下してしまう偽アンク。たとえ偽物でもアンクの姿をしているものを見捨てられない映司は自分も落ちつつもその手を掴み、結果としてアンクが復活します。この空中で落下しつつアンクの手を掴むというのは、最終回のにおいてアンクの手をつかもうとしたら割れたタカメダルしかなかった時と対照的に描かれており、最高に感動的でした。しかもここでオーズのテレビシリーズの映像まで流れる展開。こんなん泣くしかないじゃん。

 

確かに古代に作られたオーメダルがあっさり財団Xによって作られ、それを用いてアンクが復活するというのは多少の無理はあると思いました。ですがそれを覆すほどの熱量、オーズのアイデンティティなどが溢れる、感動的な描かれ方だと感じました。そのあとのタジャドルの際の最終回再現は完全ファンサービスでしたね笑。それでもやっぱりタジャドルの変身ソングを聞くと感動が高ぶり、普通に泣きました笑。

 

 

今回良かったと感じたポイントは、レジェンドライダーの戦いの際に戦闘BGMの新アレンジ版が流れていたことです。やはりBGMがそのライダーのものになるだけで一気に雰囲気が変わりますね。前作では主題歌が流れながらすべてのフォームを披露すると言った感じでしたが、今作ではむしろTVシリーズの普段の戦いのような、いつものライダーが見れた気がしました。過去作を知っている人は過去の思い出を思い出しながら、知らない人は新たな魅力に触れられるいい構成だったんじゃないでしょうか。

 

そして今作でキーパーソンとなっていたのは仮面ライダークローズこと万丈龍我です。この映画の冒頭にて、戦兎と万丈で、戦う理由についての議論があります。戦兎はラブ&ピースのために戦っており、万丈にも戦う理由を見つけろと伝えます。

そうして万丈は永夢を始め、様々なライダーに出会い、それぞれが戦兎と同じように自分の利益にならなくても、誰にも頼まれなくても戦う姿勢を目の当たりに、疑問を感じます。なぜそこまで自分を犠牲にできるのか、と。

このある意味視聴者と同じ目線があっらからこそ、当たり前になりすぎている仮面ライダーの持つ強い意思を再確認することができたと思います。そして万丈も最終的にはその思いを理解し、愛と正義のために戦うことを決意しました。

 

つまり今作は万丈龍我がいたことにより、ただのお祭り映画にならず、過去のライダーの魅力を再確認させ、かつ万丈龍我の仮面ライダーとしての成長の物語にもなったわけです。

 

 

 

これまで述べた以外でも

  • 葛城巧、石動惣一などの本編でのキーパーソンが登場することによりビルドの映画としても完成されていた。
  • アンク、JK、大杉先生、御成などの主役以外の参戦キャにもきちんと役割があり、各作品の雰囲気をより再現しつつ物語の進行上も欠かせない存在となる神脚本だった。
  • エグゼイド、ビルドVSバイカイザーのラストバトル、天才ゲーマーMと戦兎の相性ベストマッチで最高のアクションシーンだった。ただムテキゲーマーの変身音はフルで欲しかった。。。
  • エンディングはまさか各作品OPメドレー、本編のスクリーンショットも流れ最高にエモかった。特にオーズの映司と比奈ちゃんとアンクが手をつないでいるカットは最高。フォーゼのユウキがいなかったのは気のせい?

などなど、魅力が有り余る今作、見ない手はないだろう。

筆者はあと2,3回は見に行きたい。そしてサントラ、BDも是非購入したい。