留年学生

留年してしまった理系大学生の奮闘記です。

仮面ライダービルド、面白すぎませんか?

現在放送中の「仮面ライダービルド

めちゃくちゃ面白いので具体的にどこがどう面白いのかまとめてみました。

以下、最新話まあでのネタバレを含むので未視聴の方はご注意ください。

 

 

ビルドという仮面ライダー

平成仮面ライダー19作目の今作は、前作の「エグゼイド」が所謂仮面ライダーの常識のようなものを真正面からぶち壊していくようなビジュアルや設定だった作品だったのに対し、ビジュアルや設定が正統派仮面ライダーとなっています。

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http://www.toei.co.jp/tv/build/story/1210272_2766.html

一つ例を挙げるならば、仮面ライダー多くが持っている共通の設定、性質として、仮面ライダーに変身するための技術の出自は悪の組織と共通であるという点があげられます。

オルフェノクのために作られたベルトで変身する自信すらもオルフェノクであるファイズドーパントと同じくガイアメモリで変身するダブル。これは初代仮面ライダーがショッカーにより改造手術を受けた事により変身が可能になっているということが元とないっています。

そして今作のビルドも例にもれず、敵であるスマッシュから採取したフルボトルで変身している。そしてビジュアルも、細いアンテナ、複眼やマフラーを模したような胸から肩にかけて伸びているデザインなど、仮面ライダー的なデザインです。

 

前作エグゼイドとの対比

先にも述べましたが、前作であるエグゼイドは、仮面ライダーの常識を覆すようなデザインでした。

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この到底仮面ライダーとは思えないようなデザインで視聴者を驚かせましたが、話が進んでいくにつれ、仮面ライダーに変身するには改造手術が必要なことや、そもそも主人公である宝生永夢は敵であるバグスターウイルスに感染していたことも明らかになります。このように表面的には仮面ライダーには見えませんが、蓋を開けてみれば他作品の中でも特に仮面ライダーのセオリーに対して忠実に作られている作品だったという事がわかるという作品でした。始まりがアンチ仮面ライダーだったからこそ、その本質にある仮面ライダーらしい要素が際立って見える構成だと言えます。

 

そして今作ビルドは始まりは仮面ライダーでした。しかし第15話でとんでもない事実が明らかになりました。昭和から仮面ライダーシリーズにはよくある、おやっさんポジションのキャラクターである、石動惣一が敵幹部であるブラッドスタークの正体だったのです。

 

 

「ブラッドスターク=石動惣一」がいかに衝撃的であったか

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過去にも仮面ライダーシリーズには、所謂おやっさんという立ち位置のキャラクターが存在していました。昭和仮面ライダーシリーズに通して登場して仮面ライダーたちをサポートした、立花藤兵衛。平成においても「ダブル」における鳴海荘吉、「ウィザード」における輪島繁など。そしてそのキャラクターたちは仮面ライダーを温かく見守りサポートしてきました。

matome.naver.jp

そして今作において石動惣一はそのポジションのキャラクターのように描かれており、おやっさんポジションがいることでより「ビルド」を仮面ライダーたらしめている存在でもありました。

だからこそ、仮面ライダーが長年続いているシリーズで、それを通して「おやっさん」というある一種の役職が確立されていたからこそ、ブラッドスタークの正体がビルドのおやっさんである石動惣一だったことが衝撃的であり物語を盛り上げているんだなと感じました。

過去を継承しつつ毎年新たな要素を組み込み進化し続ける仮面ライダーシリーズ。ビルドの今後から目が離せません。 

*1:画像は東映公式より