ルパパトenfilm 感想
スーパー戦隊・仮面ライダー恒例の夏映画、今年も公開されました。早速公開初日に見に行ってきたので感想をつらつら述べていきたいと思います。
〜あらすじ〜
快盗と警察―――交わらない信念と、交わる標的!
ギャングラーと超大決戦を制し、最後に笑うのはどっちだ!?
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(東映公式より引用)
今回の映画の目玉としてはTVシリーズでは描かれていないルパンレッドとパトレン1号の共同戦線です。また今回のゲストキャラである名探偵エルロック・ショルメの関わりも見所です。エルロックはココリコの田中さんが演じています。ニンニンジャーあたりから恒例の芸人キャスティング。演技が下手ってわけじゃないんですが毎年キャラの濃い方が演じるせいでシリアスな演技でも少しシュールな感じになってしまいますよね。まあ子供たちとっては親しみやすい芸人の方が悪役を演じることで親しみやすく感じれて観やすいのかな。
映画はエルロックが来日し、報道陣が集まる中に紛れ込んだギャングラーウィルソンと、それを察知していたルパンレンジャーとエルロックの護衛にあたっていたパトレンジャーとの三つ巴の戦いから始まります。ここでギャングラーの空間移動能力により魁利と圭一郎がギャングラー世界に連れて行かれてしまい、さらに現れたもう一体のギャングラーにより残りの4人も撤退を強いられます。
ルパンエックスVS謎のギャングラー
ここでノエルが登場しもう一体のギャングラーと交戦、が思わぬ攻撃により撃退されてしまいます。
ここのアクションシーンはエックスの唯一の見せ場でもあったので力が入っていました。他のメンバーとは別行動で暗躍するところがノエルらしく良い演出でしたね。おそらく撮影時期的にノエルのキャラも定り切っていないこともあったのか全編通して控えめな参戦でしたがこの時点で敵の正体がエルロックであることにも気がついていました。 視聴者の大半も気がついていましたが。。。
ギャングラー世界での出会い
共闘を持ちかけるレッドに対してそれを断る1号、その状態でウィルソンに加えデストラ・ゴーシュの襲撃を受けピンチに、結果としてレッドのおかげで一命をとりとめ、二人はこの世界から出るまで共闘することに。
ベタな展開ではありますがやはり正反対のふたりが共闘する展開は胸が熱くなりますね。二人で協力したほうが良いとわかってはいるが警察という立場から安易に協力はできない圭一郎に対し、大切なものが守れなくなるぞという魁利の言葉は、自分が怪盗という選択をしてでも大切なものを守ろうという信念があるからこそでた言葉であり、正反対の二人の根底にある大切なものを守りたいという共通の強い想いがあったからこそ二人は協力できたんだと思います。
その後ジャックポッドストライカーに出会い、元の世界に戻るため、ギャングラーの本部へ向かいます。
この時の圭一郎が不法侵入にならないかきにするシーン、最高でした笑
脱出、そして6人変身
脱出の方法とはジャックポッドストライカーの金庫に入るとそのギャングラーの行動を操れるという特殊能力により空間ゲートを開き元の世界に戻るという方法でした。
ゴーシュとデストラ相手に圭一郎が捨て身で囮になりながらゴーシュの金庫を開け空間ゲートを開けることに成功しました。
まさか劇場版で敵幹部の金庫を開ける展開があるとは思わなかったので驚きました。そもそも例年の映画で敵幹部ががっつり関わることも少ないのでテレビ版で出てきたばかりのビークル二個使いのゴールド金庫開錠まででてきてかなり驚きの展開でした。
ここでゴーシュのコレクションが床に落ち、手負いの魁利はゲートに向かうかコレクション回収かの二択を迫られますが結果としてコレクションを諦め、圭一郎とともに脱出します。
ここでの魁利の選択はグッとくるものがありましたね。確かにコレクションを取った上での脱出も可能かもしれなかったし、普段の魁利なら回収を優先してたであろう局面であの選択をしたのは、圭一郎と協力し、捨て身で囮になった彼の行動などを見て今二人の間で共通の目的であるこの世界から脱出するということを最優先にした結果だと思うんですよね。様々な局面を経てだんだん魁利の心境にも変化があり、それが今後の展開にどんな影響を及ぼすのか楽しみです。
その後、成り行き的に怪盗と警察の共闘シーン
テレビ版でもまだやっていない横並びの同時変身はCMなどでも見てましたが劇場でみると感動もひとしおですね。ノエルが不在なのは残念でしたが本編で7人変身が見れるのはいつになることやら。。。
ジャックポッドストライカーを普通に使うとどうなるのか気になっていたらまさかのルパンレンジャーが合体してルパントリコロールに笑
パトレンU号とともにフィニッシュ。これはテレビでは絶対見れない共闘の形でしたね。ロボ戦もかなり気合の入った作り。ルパンレックスの羽がかっこよすぎる。二つの戦隊の二つのロボが共闘するのはグットクルカイザーでの共闘とはまた違う形でよかったです。
放送時間の短さもあり、ちょっと予算のかかった番外編くらいになりがちな戦隊の夏映画としてはトップレベルの仕上がりだったと思います。ここ数年では個人的にキョウリュウジャーの夏映画が最高だと思っていましたがそれを超える作品だったんじゃないかと思います。
テレビ版ではできないサプライズや魁利と圭一郎の心境を丁寧に描く作りなどあの短時間にとんでもない熱量が含まれていました。サブタイトルもen filmとなっており、外伝的な感じではなくテレビ本編の延長線上のような作品でした。ラストも黒画面いfin.と映し出されるオシャレな演出がルパパトらしい。今後の本編の展開が楽しみです。